【イベント取材】トウキョウリアルネス

自己紹介

メテオAPAC株式会社の菊谷と申します。現在は商品営業開発本部で部長をしています。

Q. 今回のイベントを開催した背景についてお聞かせください。

昨今、多くの企業がSDGsへの取り組みをしている中で、会場である横浜ビブレ様も取り組みを考えておられました。しかしながら、10代の客層が多い横浜ビブレ様のデベロッパーの中で、若者がSDGsについて興味や関心を感じることが難しいと感じている現状がありました。

そして、偶然にも弊社のminacute concept storeの出店があり、ご担当者とお話をした中で弊社のプロモーション活動をご理解していただき、SDGsに関する面白い取り組みをしてほしいという依頼をいただきました。

その中で弊社のTyコンテンツディレクターであるハリス氏に相談をし、ご提案をいただき実現したのが、今回のPOP UP STOREです。

Q. 今回のイベントのコンセプトやイベントを通して伝えたい思いは何ですか?

東京の今を感じられる、ジェンダー・セクシャリティ・ジェネレーションを超えた、ボーダーフリーなブランドをセレクトしたPOP UP STOREです。

セレクトされているブランドもSDGsと大きく掲げている訳ではありませんが、SDGsの要素を汲み取れるブランドとなっています。

お客様に言葉で伝えるというよりも、自然にSDGsを意識していただき、共に取り組んでいただけたらなと感じています。

また今回のPOP UP STOREは「TOKYO REALNESS」というテーマを掲げてはいるものの、言葉で何かを伝えるのは中々難しく感じますし、かといって強要もしたくありません。現状多くの業界において、LGBTQ+フレンドリーの取り組みを打ち出すこと自体をゴールとしてしまうような風潮がありますが、LGBTQ+フレンドリーなどを表だって言葉だけでアピールするというより、実際の商品を通してジェンダーバイアスフリーなどのメッセージをお客様にお伝えしたいという思いがあります。

井上ひさしさんの言葉で、「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」というものがあります。この言葉は、まさに私自身がイベントやプロモーションを行うときに大切にしていることです。

Q. 貴社がSDGsの取り組みを始めたきっかけについて教えてください。

正直きっかけというものはなく、弊社で扱っているTyのぬいぐるみを横浜市内の保育園幼稚園へ寄付することなど、弊社が元来行ってきたことがSDGsに当てはまるのではないかと思います。つまり、取り組みをやろうとしてやったというより、気づいたら実践していたという訳です。

弊社で扱っている商品の多くがSDGsへの取り組みを行なっている商品です。例えば、Tyのぬいぐるみを国境でウクライナの子どもたちに寄付したり、売り上げの一部を日本動物園水族館協会に寄付したり、その他にもチャリティー商品の売り上げを各NPO法人様に寄付しています。また、ジェンダーレスをテーマにしたブランドのアイコンとして使用していただいたり、スマートキッズベルトは地方自治体、行政やタクシー会社、全国交通安全協会と協力し子どもの交通安全を推進したりPLUS PLUSは本社や製造工場の電力を100%風力発電で賄い、全商品がリサイクル可能な素材を使用しております。minacuteはジェンダーレスなレインボー商品の開発なども行っています。

弊社は今年8月に川崎市SDGsゴールドパートナーとなり、現在は横浜・神奈川・東京などの行政機関と共にSDGsの取り組みを行なっております。企業内では、営業資料などはデータ化してペーパーレス化を行なっていたり、プリンターのカートリッジもリユースカートリッジを使用しております。また、近隣やNPO団体への参画、賛同、寄付活動やイベント参加なども行っております。

社内においても強要はしませんが、無理なく継続可能な取り組みを行うことをモットーに、できることをしています。やはり何を行うにしても、当たり前のように出来ることが一番大切で、無理して行うのは間違っていると思います。今後もやれることをきちんとやっていきながら、SDGsに向き合って行きたいです。

Q. 今後のダイバーシティ分野における展望をお聞かせください。

東京都のこどもスマイルムーブメントへの参画を始めました。小池百合子さんと香取慎吾さんがアンバサダーであるこのムーブメントに参画したことにより、社内職員のお子さまの意見を取り入れた商品内容にし、商品開発をしています。また10代、20代の方との交流を積極的に行い、ご意見をいただいたり、情報交換なども行っています。

子どももジェンダーマイノリティの方も一個人であって、企業側が多様性を尊重して意見を取り入れていく必要があると思います。

弊社としましては、今後も今回のPOP UP STOREのような取り組みを行い、新しい形でダイバーシティを表現していけたらと考えています。

編集後記

今回のインタビューでは、LGBTQ+を単なる目標として掲げるのではなく、それを社内環境、商品のニューノーマルとして導入する、つまり行動でLGBTフレンドリーを示していくという姿勢こそが、今の社会で必要とされているものではないかとつくづく思いました。

また、揃えてある商品の一つ一つがこだわりに満ちており、メテオさんそしてディレクターのハリスさんの強い思いが感じ取れました。またLGBTフレンドリーだからといって、ジェンダーマイノリティの方のラベルを貼るのではなく、ジェンダー構わず誰でも手に取れるような商品も揃えてあったことからも、思いやりを感じることが出来ました。(担当:山本)

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