MINT hair salon

今回は、LGBTQ⁺フレンドリーなヘアサロンを運営しているmisakiさんにお話を伺いました。

自己紹介
→恵比寿で20年近くヘアサロンを経営している、misakiです。

Q.どのような会社ですか?事業内容を教えてください。

→幅広い客層の方から利用していただけるような美容室兼ヘアメイク事務所の経営をしております。MINTのスタッフは全員家族であると考えており、どうしたら楽しく働けるかを日々試行錯誤しながら経営をしています。

Q.なぜダイバーシティ/LGBTQフレンドリーに取り組まれているのですか?経緯やきっかけも教えてください。

→取り組んでるつもりはなく、もともと自分の中に「ノーセクシズムノーレイシズム」というコンセプトがありました。また、自分自身に人種差別はしない、性差別もしないという考えが元々ありました。そのきっかけは、メイクの学校で出会ったゲイの恩師の方でした。自分が元々柔軟な考えを持つタイプだったため、恩師であった先生からゲイの世界観やアート感、それから精神的なことなども教えていただきました。

以前は新宿2丁目でイベントやクラブでのレズビアンイベントを開催していましたが、20代半ばで独立しました。以前から客層を絞らず分け隔てなくやっていましたが、次第にLGBTQ+のお客さんが増えてきました。また、コスプレイヤーやムスリム、趣味が女装の方、小さい子供を連れた方も来られるように対応しており、お客さん一人一人にどういう環境を作ってあげれば良いかを考え、いろんなお客さんの様々な悩みに応えたいという思いでやっているうちに、今の形になりました。お客さんは、お店自体がジェンダーレス、LGBTQ+フレンドリーであることを知ってお越し下さることが増え、今まで打ち明けられない思いを打ち明けられたり、気楽に話せたなどと言ってくれるようになりました。

Q.どのようにダイバーシティ/LGBTQフレンドリーに取り組まれているのですか?職場内で特に進んでいる点/気をつけている点も教えてください。

→店舗のカルテに性別の欄はありません。スタッフには、常識として性別は自分で決めるものであり、その人のタイミングによって変化するものとして教えているので、その上で人として対応できるように教育をしています。また、“あなたのなりたいを叶えたい”というコンセプトで、要望を伝えやすい環境を作っています。

Q.どのような職場ですか?従業員の皆さんのお仕事への姿勢、雰囲気、私生活のバランス等を教えてください。

→弊社には社員・パート・バイト・外部講師が関わっていますが、その人にとって働きやすい方法で出勤させています。スタッフの働き方は人によってバラバラですが、月に1回必ず目標を作らせて達成させモチベーションに繋げています。目標の内容としては、業務だけではなく美術館に行くなどのアートの目標、ダイエット、マラソンなどがあります。また、カリキュラムも多くあり、達成する方法も教え、目標の達成率によって毎年の社員旅行の場所を変えるなどの工夫をしています。

Q.ダイバーシティ/LGBTQフレンドリーという観点から、職場で改善したい点、改善の余地がある点があれば教えてください。

→スタッフが当事者である可能性はありますが、いつも楽しく働いているので働きやすい環境ではあると思ってます。しかし、親しき仲にも礼儀ありということで、あまり生い立ちについては深く気にしすぎないよう配慮しています。

Q.LGBTへの取り組みに対する社内の反応はどうですか?

→若い子からするとびっくりするようなお客さんもお越しいただいていますが、MINTにてジェンダー教育をした若いスタッフの反応は「そういう話が聞けてよかった」「LGBTQ+は知らなかったが、今後いろんな方々を接客することが楽しみ」「教えてくれてありがとうございます!」などというものが多かったです。

Q.最後に、働きがいやお仕事の面白さ、ダイバーシティ分野での今後の展望を教えてください。

→今後の展望としては、趣味の動画作成を活かしてYouTubeに投稿している“性別に囚われないシリーズ”を今後も継続していきたいと考えています。また、MINTに来れない人も見れるような学びの場所として、オンラインサロンも運営したいと思っています。

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